私が社会保険労務士になった一番の理由は父親が社会保険労務士だったからです。
ですが、単純に跡を継いだわけではなく、父親の普段の顔、また私が知らない父親をあるとき垣間見たからです
それは年末のとある日関係官署の方を夜の宴席の後自宅に招いた時のことです
その方は私に、父親の、人と接する際の優しさ、気配り、人とのつながりの大切さを教えてくれました。
普段事務所で書類を書いている寡黙な父親しか知らなかった私は、父親の別の顔を知ると同時に社会保険労務士という仕事が人との関わりで成り立っている、大変で大切な仕事だと思いました。
その後社会保険労務士となることができましたが、この仕事は企業に関係法例の遵守を指導することはもちろんですが、そこに働く従業員の方一人一人の出産・結婚・死亡・病気・就職・退職・・・とほぼ全ての人生に携わっていきます。
悲しいこと・嬉しいこと・困ったこと・決断を迫られること・・・など節目に立ち会うことができます。
私たち社会保険労務士が人生のお手伝いができるやりがい・喜びを感じる瞬間です。
また、顧問先に対しても従業員との間に立ち、より働きやすい環境・安心して働くことができる法整備を提案し、企業にとっても生産性・能率性が向上する組織の構築を労働基準法・労働安全衛生法の観点から支えます。労使双方が満足度が上がる職場づくりに貢献します。
労使は敵対関係でも上下関係でもありません。信頼関係の上に成り立った労務の提供と、それに応える賃金の支払いです。
よりよい関係を築くために、私たち社会保険労務士が企業に寄り添って一緒に考え、解決へと導きます。
愛知労働法規事務所
所長 桑山 忠孝